審査・採点基準
ギター界に限らず広く一般に理解、愛されるギター合奏を理想とする当コンクールの審査基準は、使用楽器、編成等による審査の偏りはなく次の4つの基準によって審査をするものとする。
- 音楽の三要素(リズム・メロディー・ハーモニー)をバランス良く構成し、合奏の基本が出来ているか。
- 曲の歴史的背景や作曲者の意図を良く考えた演奏表現であるか。
- ギターという楽器の魅力を生かした演奏であるか。
- 今までのギター合奏を越え、新たな基準となるような素晴らしい点(選曲、技術、表現など)があるか。
採点は審査員が各々の基準により各団体を100点満点で採点し、1位から最下位までの順位をつけ(例えば2位が90点の同点で2団体の場合、次の89点の団体は4位となる)その順位がそのままその団体の持ち点となる。
それを団体ごとに審査員全員分集計し、一番持ち点が少ない団体が自動的に1位(最優秀賞)となる。
但し、審査員特別賞は得点順とは限らず、審査員全員の合議により決定し審査結果発表時にその理由も説明する。(審査員特別賞の受賞に拘らずコンクールの1位は総合的に一番素晴らしい演奏であると認められた団体である。)
本選審査員
※2024年度予定。50音順、敬称略。
有馬 礼子 東京音楽大学名誉教授、日本音楽著作権協会正会員、日本ウエストミンスター株式会社代表取締役会長 東京藝術大学音楽学部作曲科卒、下総皖一氏、伊福部昭氏に師事。 主として民俗音楽の研究。 1965~1968年コロムビアディレクター。 1951~2004年東京音楽大学勤務、現在東京音楽大学名誉教授。 (社)日本音楽著作権協会評議員、(社)日本作曲家協議会理事、(社)日本童謡協会会員。 | |
竹内 淳 作曲家、編曲家 東京藝術大学音楽学部作曲科卒業 奏楽堂日本歌曲コンクール第27回作曲部門第1位(2021) (「死にまつわる4つの歌」詩:大手拓次、マザーアース社より出版) 第6回神奈川県芸術祭創作合唱コンクール(1982)第2位受賞(1位なし) カワイ音楽教室の研究部門で長年執筆活動 日本作曲家協議会会員、「こどもたちへ」に10回、アンデパンダン出品 宮本文昭(ob.)のCD5枚を始め、樋口達哉(tenor)&仙台フィル、高橋美智子(perc.)、矢部達哉(vn.)<以上ソニー・ミュージック>などのアルバム等作編曲の他、 青の韻律(日本音楽集団委嘱)、Surge1~6(以上Gt.orch.,1と2は現代ギター誌掲載)、 「月の海にて(vla.solo,pf.solo,pf+vn+cb.)」(組曲)など作品多数 | |
新堀 寛己 日本教育ギター連盟会長、指揮者 世界初のギターオーケストラの創始者。チェンバロギターをはじめソプラノ、アルト、バスギター、立奏式ギタロン等27種の各音域ギターを考案し、「新堀メソード」として我が国だけでなく台湾、シンガポールなど世界27各国で採用されている。1964年に日本教育ギター連盟<NKG>を創設、全11部門からなる「全日本ギターコンクール」を40年間に亘り開催。 長年に亘る国際親善公演と音楽を通しての平和貢献を認められ、多くの叙勲・受賞を受ける。 | |
猿谷 紀郎 作曲家、大阪教育大学音楽教育講座准教授 慶応義塾大学法学部法律学科及びニューヨークのジュリアード音楽院作曲科卒業。 現在、国立大学法人・大阪教育大学音楽教育講座准教授。 これまでに、クーセヴィツキ音楽財団・フェローシップ賞(1988年)、ミュンヘン・ビエンナーレ・BMWミュージックシアター賞、第3回芥川作曲賞、第3回出光音楽賞、第43回尾高賞、第58回芸術祭大賞および優秀賞。第4回佐治敬三賞,第54回尾高賞、第62回尾高賞等を受賞。 2009年~2015年、NHK-FM「現代の音楽」のパーソナリティを務める。 | |
柴田 健 ギタリスト、日本ギター協会理事長、公益社団法人 日本ギター連盟理事、相愛大学音楽学部非常勤講師 大阪府出身。同志社大学卒業。1980年に渡仏。パリ・エコールノルマル音楽院にてA.ポンセに師事。1981年 ”パリUFAM 国際音楽コンクール” 優勝。帰国後関西フィルハーモニー管弦楽団、石丸 寛指揮「アランフェス協奏曲」など、室内楽、朗読家、声楽家との共演を数多く行う。1988年に福山敦子と柴田・福山ギターデュオを結成。以後二重奏を中心に活躍。1992年"第7回フランス・モンテリマール国際ギターデュオ・コンクール”入賞。1995年にファーストC D "Duo-1” を発表以来、"タンゴ組曲” "巴里讃歌” " 仮面舞踏会”をリリース。いずれもレコード芸術誌、音楽現代誌等で特選などの高い評価を得る。ドイツ・ヴァイカースハイム国際フェスティバル、フランス・トゥルネイ国際ギター週間に招聘されるなど海外でも活躍。大阪府八尾市文化賞受賞。フランス・ドゥラトゥール社より「メカニカル・トレーニングvol.1&2」、「ギター二重奏のためのバッハ傑作選」(現代ギター社)、スカルラッティ16のソナタ、ショパン名曲集 etc.(マザーアース社)を出版。現在、相愛大学音楽学部非常勤講師。日本ギター協会理事長。(公社)日本ギター連盟理事。 | |
中島 晴美 ギタリスト、日本・スペインギター協会会長 ギタ-を月村嘉孝、中川信隆、江間常夫、各氏に、和声学を中村洋子氏に師事。 日本女子大学卒。81年より4年間、ウエストチェスタ-音楽院(ニューヨーク)で学び、ミュージシャンズギルドオーディション合格。2000年、2016年ソロリサイタル、98,03年カルテットリサイタル。日本ギタ-重奏コンク-ル、セゴビアギターコンクール(スペイン)大阪府知事賞など受賞多数。ヨ-ク「HARUMI」、ウルクズノフ「3つの東方の物語」など委嘱献呈曲多数。2013年ディアンスより「Chant song a harumi 」を贈呈される。アメリカ、スペイン、トルコ、イタリア、ドイツ、中国、台湾などでコンサートを行う。 日本ギターコンクール、スペインギター音楽コンクール、日本重奏ギターコンクール等、審査員を歴任。「やさしいギターアンサンブル曲集」第1?第8集(共著) ユニバーサルミュージックよりCD「Chacone to Chan_t song」レコ芸準特選。日本女子大学ゲスト講師。東京ギターアンサンブル音楽監督。日本ギタ-合奏連盟常任理事。(社)日本ギタ-連盟正会員。公式HP http://www.asa-inter.com/ | |
堀 雅貴 マンドリン/マンドラ/マンドロンチェロ マンドリン・指揮法・和声学を久保田孝氏に師事。「平成23年度文化庁新進芸術家海外研修員」としてドイツ・ザールブリュッケンに留学。Juan-Carlos Munoz氏にマンドリンを師事。ジャズ理論・即興演奏を大高清美氏に師事。 東京都知事賞(2002)、第10回ラファエレ・カラーチェ国際マンドリン独奏コンクール第1位(2014)等を受賞。 「Rencontres Pince-Cordes 2011」(仏)、「神戸国際音楽祭2013」「サントリー芸術財団サマーフェスティバル2015」等、国内外の音楽祭・コンサートにソリストとして出演。 2018年にmimi duo(Gt.Duncan Gardiner Pf.Setsu Masuda)と共にオーストラリアツアーを開催し、その様子は現地のメディアに取り上げられ好評を博した。 2021年12月に気仙沼市東日本大震災10年復興記念事業として招聘を受けリサイタルを開催。 一方で、エレクトリックマンドリンを用いフュージョンをベースとしたコンテンツ「Mandolicks(Pf:幡田賢彦 Ba:鳴瀬喜博(Casiopea 3rd) Perc:中沢剛)」を結成、演奏活動とマンドリンの楽器としての可能性を拡げている。プロデューサーに大髙清美氏を迎え新しいマンドリンの世界を切り開いた最新アルバム「Xanadu(ザナドゥ)」は、2021年12月にリリース。渾身の楽曲とスピード感溢れる唯一無二のサウンドの世界が構築されており、Jazz Life誌から「他では聞けない実に独創的なサウンド」「マンドリンという楽器の新たな可能性をクラシックとジャズの両方で追求し、非常に高いレヴェルで表現できる、まさに”リアル二刀流”奏者の登場だ」と高い評価を得た。 「Mandolin Ensemble EUPHORIA」(2013-)・「東京ユーフォニックマンドリンオーケストラ」(2020-)を主宰。指揮・作編曲を手がける。 |